「マンションいい話コンテスト」で「焚き出しフェス」が佳作に

                                                                                     2016.12.17 掲載

 

【応募記】

  過去に「マンションのWa (国交省などがサポートするマンション居住者や管理組合等によるマンションライフを豊かにする様々な工夫や活動を紹介する、マンションライフの総合支援サイト) でパークの活動が取り上げられたことがあります。この夏の初め頃、編集の方と話していて、「いい話コンテスト」というものがあることを知りました。そこで熊本支援からはじまったパークの新しい挑戦「地域連携」の話を感動話として紹介してみようと考えたこと。後は地域連携の活動資金として、グランプリ賞金50万円狙いですね!
   
でも129日の発表会でグランプリの話を聞いて、パークの活動も感動を呼ぶにはまだまだと痛感しました。

                                                                                                               J  櫻井

 

(応募数 804、受賞数 24) 

 

 

佳作ご近所マンション合同イベント「炊き出しフェス」

 

櫻井 良雄 / 神奈川県川崎市

 

418日、「熊本の被災者に支援物資を!」熊本出身のママさんからSNSメッセージが久本地区にある3つの大規模マンションに流れた。有志の一人が知人を頼り被災地のボランティアグループ、PTAと連絡を取り、いま必要な支援物資をSNS、掲示板に流した。すぐに支援物資が集まり始め、翌日には水・食料・衛生用品が主体の段ボール31個口をボランティアグループあて宅送した。避難所の炊き出しに調味料・食器が必要と被災地からの連絡、刻々とに変わる支援要望の状況をSNS、掲示板に流し続け、24日の熊本県益城町のPTAあてまで、宅送した支援物資は合わせて段ボール85個口、カンパは40万円に及んだ。

 


SNS
を使ったママ友の情報連絡網、迅速な行動力、支援呼びかけに対する住民のクイックレスポンス、励まし、そして多くの支援物資の提供、少しでも被災地の役に立ちたいという住民の力に支えられた。いざ震災が起こったときに必要なこと、緊急時に子どもたちを守っていく実地訓練など、マンションの垣根を超えたコミュニティづくりができるという自信が生まれ、「3つのマンションのコミュニティ捨てたものではない」を実感した感動の1週間であった。

その感動の余韻が残るGW明けに1通のメッセージ「ご近所マンションイベントPart2を企画しましょう」と。 この3つのマンション、築年数・住戸数が331,103戸、16547戸、10648戸と住民の年齢層は異なるものの、久本地区5,800世帯の4割を占める大規模マンション。ご近所とはいえ、秋祭りなどのイベントで物品の貸し借りはしてきたが、今回のようなマンション連携はかつてなかったこと。ただ長期修繕計画、防犯防災、高齢化、コミュニティづくりと言った大規模マンションが直面する問題はいずこも同じ。先行したマンションの知見・事例を交流しあえば他のマンションにもきっと役立つ、「3マンションで連携を作っておけば、いざ何かあったときにそれぞれが持っているものを使いあって助け合うことができるはず」と2年前から話し合いを始めてはいた。

 


先ずは実績づくりからと、今年
2月に初の合同イベント「ご近所マンションお餅つき大会」を開催。600人を超す参加者が餅つきを楽しみ、ふるまわれたお餅・芋煮・ぜんざいなどを食べ、みなで語り合い、マンションの垣根、世代を越えた交流を成功裏に終えることができた。餅つき大会はご近所マンション交流のきっかけ作り、もう一歩踏み込んだ「知見の共有」を目的とした第二弾の企画作りのメッセージであった。

 

 

メッセージに曰く。万が一、溝の口に災害が起こり、どこかのマンションが倒壊、火災などを考えると、今回の被災地支援はリアルな防災訓練であった気がします。また、ご近所連携の機運も感じています。つぎの合同イベントとして、熊本の多くの場所で今も行われている「炊き出し」をテーマにしたいと。各マンションの防災訓練でも炊き出しは実施されておらず、有事の際の炊き出しに不安もあります。大きな機材を使わずにカセットコンロを使った小さい炊き出しが小グループごとにあっても良いでしょうし、炊き出しの後は避難所の確認や防災に関する情報交換などの場も設けたいと考えています。

 

餅つき大会、被災地支援で気心が知れ課題認識を共有した有志達の動きは素早い。5月末には3マンション合同防災訓練「炊き出しフェス」の企画が出来上がり、防災訓練助成金の活用・非常備蓄品の提供など区役所の協力も取り付けられ626日を迎えた。 開会宣言に続いて、支援の窓口となった益城町立小学校PTA会長の講話「益城町で起こった大震災 震度72回ってどういうこと?」で震災、避難所生活の現実を学ぶことから「炊き出しフェス」が始まった。豚汁・アルファ米おにぎり・アルファ米チャーハン・流しそうめん・ひとくちソーセージなど、

「炊き出し」をキーワードに各マンションが思考を凝らした料理を参加者に提供。ローリングストックを使ったアイデア料理教室、溝の口の段ボールジオラマを組み立てながらの図上災害訓練、さらに防災マニュアル、災害時要支援者名簿など各マンションの防災への取り組みの紹介・交流など、参加者が楽しみながら防災についての意識・知識を深めることができ、みなで「花は咲く」を合唱して感動のフィナーレとなった。

この半年余りの「ご近所マンションイベント実行委員会」活動で得られたこと。 オープンな雰囲気づくり、楽しいから参加するから参加したいイベントが、 ? 地域、マンションの垣根を越えた横軸の繋がりを生み、 ? 若者、ママさん、おやじ世代、先輩世代といった多世代(縦軸)が持ち味を活かしあい、 ? 地域全体が活気づき、災害時にも頼れるコミュニティに成長させる との確信が強固なものとなった。その意味で久本地区の4割を占める3つのマンションが果たす役割の重要性も認識しています。これからも3つのマンションが連携を深め、近隣マンションを巻き込み、地域町会とともに街全体の活性化に貢献していきたい。

 

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

   下のバナーをクリックすれば他の受賞作品が見られます。コミュニテイつくりに参考になる

 

ほろっとしたいい話しばかりです。是非お読みください。

 

【佳作の賞状】