パーク悠々漫歩 VOL14  「パーク高齢者健康サポート環境」考 村本 顕一 氏

2015年8月1日


一ヶ月半ほど前の或る日、風呂上がり乗ったヘルスメーターで「体内年齢」とかいう年齢が一つ年を取ったことに気がついた。昨今のヘルスメーターではデジタル表示だけで無く、体重以外に体脂肪率・内臓脂肪率・筋肉量・体水分・骨量・基礎代謝・体内年齢などさまざまな計測値が表示できるようになっていて感心している。体重・脂肪率などでは痩せ・-標準・+標準・軽肥満・肥満の五段階の表示などもしてくれる。本人の生年月日や身長を基礎データーとしてインプットして置くことが前提だが、自分の健康状態を管理する便利なツールとも云えそうである。これらのデーターをどの様な仕掛け(原理)で計測しているのかは別にして、基礎代謝(kcal表示)から割り出したらしい「体内年齢」を見て少なからず満足していたのだが、この年齢が一歳加齢されたのである。しかも基礎代謝量が前回計った値と殆ど変わらないのにである。昨年も今ごろだったのか確か表示が一歳年を取ったのを思い出した。これは、算出が基礎代謝量から割り出した絶対値ではなく、基礎代謝量から導き出した或る値(±年齢)を絶対年齢から加減(±)しているらしいことに思い当たった。基礎データーとしてインプットしてある本人の生年月日を使って年齢を割り出し、その年齢から基礎代謝量から導いた或る値を加減(±)しているのであろう。従って、誕生日を境に一歳年を取る仕組みが理解できたような気がするが、以来詳細な原理や良否は別にして、大まかな目安として眺めることにした。


 以上のようなことが有った後、一ヶ月ほどの間に川崎市や加入している健康保険組合から、「川崎市高齢者特別乗車証明書」・「高齢者肺炎球菌ワクチン接種公費負担案内書」・「川崎市歯周疾患検診受診券」・「健康保険高齢受給者証」とさまざま縦続けに送られてきた。満70歳 (古希)を迎えたのを機に送付されて来たもののようですが、いよいよ高齢者の仲間入りをしたのだと改めて自覚させられた。

70歳を表す「古希」(原文は古稀との事)という言葉の由来は、唐の詩人杜甫の詩・曲江(きょっこう)「酒債は尋常行く処に有り人生七十古来稀なり」=(意)「酒代のつけは私が普通行く所には、どこにでもある。しかし、七十年生きる人は古くから稀である」に由来するらしい。

現代の日本においては、「古稀」に由来する生活実感は薄れていて、高齢者(年寄り)の入り口に差し掛かった程度の感覚であろう。取り敢えず、差し迫った健康問題を抱えている訳ではない我が身に感謝しつつ、我が「パークシティ溝の口」を取り囲む健康サポート環境について、高齢者という立場から眺めてみるのも一興ではないだろうか。

 

 以前から薄々感じていたことだが、我が「溝の口」という街には異常に薬局が多いと感じている人は、ひとり私だけでは無いのではないでしょうか。我が「パークシティ溝の口」から余り気にならない徒歩範囲と考えられる半径500m以内に、一体「薬局」は何軒ぐらい存在するのだろうか?・・・ざっと20~30軒は軽く在りそうである。普通、大病院の前に数軒の薬局が軒を連ねる光景を目にすることはあるが、余り広くはない地域にこれほどまでに多くの薬局が存在する地域も珍しいのではないだろうか。このような実感を通して、それならば関連する病院は一体どのぐらい存在するのだろうかという疑問に突き当たった。その気になって数えた訳ではないが、軽く薬局の店舗数を上回るのでは?との想像は難くないもののように思われます。総合病院としては「高津病院」「帝京大学付属病院」の2箇所が思い当たりますが、他の専門医院・クリニック・診療所などおそらく40~50軒程度は存在しているものと思われます。どなたか興味のある方に検証でもしていただければ、面白いかも知れません。

 

 さて、上述のように一見乱立ぎみではないかと思われるほどの病院・薬局を周囲に持つ我が「パークシティ溝の口」は、医療環境が非常に整ったマンションであると見ることができると思います。開業医院の種類を思い浮かべても、内科・外科は勿論、小児科・歯科・皮膚科・眼科・耳鼻咽喉科・整形外科、等々日常の生活に密着した医院は殆ど存在しているものと思われます。電車やバスを使って通院することもなく容易な徒歩範囲内にこれほどに医療関係機関が充実している地域も珍しいのではないでしょうか?。数ヵ月前に孫が生まれ、この機会に気がついたのですが、産院だけは無いようで唯一の例外のように思われます。これは昨今の医療界における医療機関の存立傾向を如実に表しているようで、特別に異常ということではないようです。


これら医療機関密度の高さは、考え方によっては「パークシティ溝の口」の資産価値向上に目に見えない形で資していると思われます。2年ほど前、重い糖尿病を患い亡くなられた大先輩の奥様が、何処の病院にも見放され状態にあったご主人を受け入れ献身的に面倒をみてもらったと、「高津病院」を評し語ってくれたことを思い出します。近隣住民の評判はどうか知りませんが、横浜(田園都市線の終点付近)に住まっておられたその大先輩のご家族に、そうお聞きし心強く感じた次第では有りました。一見して、建物も古くなり見栄えのしない総合病院に見えますが、救急指定病院でもあり心強い存在かも知れません。更に、もう一ヶ所の「帝京大学付属病院」も救急指定になっている筈です。

我が「パークシティ溝の口」にも開業医が2軒・薬局1軒がA棟内に在ります。内科小児科医院・歯科医院と記憶していますが、直接的なパーク住民も少なからずお世話になっているのではないでしょうか。

 

 高齢者の範疇には、更に「後期高齢者」と呼ばれる年齢層があるようです。この定義は75歳以上の高齢者を云うのだそうで、我がパークにおける割合はどの程度なのだろうか。築35年に間もない「パークシティ溝の口」の創建時の入居者の平均年齢は、おそらく35歳は下らず40歳ほどだったのではなかったかと思われます。当然のことながら、創建時入居された皆さんが健在だったと仮定すれば、ここ数年で大半が後期高齢者入りするのは間違いないところと思われます。


 さまざまな報道によれば、日本の高齢者における医療サポート環境は、地方や過疎地を中心に悪化傾向にあり大きな社会問題となっているとのことです。これらの報道に接する時、我が「パークシティ溝の口」は、高齢者にとっても有り難い環境を有しているのではないかと、改めて感謝する気持ちになります。

 

 ここまで記し更に考え方を延長して見た時、「後期高齢者」が増大する我が「パークシティ溝の口」の住民が、比較的恵まれた医療環境地域に住んでいるからといって永遠の寿命を謳歌できるわけでは無いことは自然の理である筈です。この先、急激な世代交代が起こることを意味しています。この世代交代を円滑に進め健全に循環させることこそが、誰もが願う「パークシティ溝の口」の将来に向けた期待ではないでしょうか。その為にも、強いアピールは無いものの我が「パークシティ溝の口」を取り囲む医療施設環境は、他の地域に比べて飛び抜けて充実している点を思い浮かべて見るのも一興かと思われます。


 敷地内の環境だけではなく周囲の生活環境に思いを馳せ、老若男女がお互いの立場を思い遣り、豊かなコミュニケーションを育み続けられる「パークシティ溝の口」を目指したいものです。その為には、「自己の正義」だけを誇大に吹聴し、総論を捻じ曲げたりする後期高齢者にだけにはならない自己理性は持ちたいものと願っています。誰にでも「自己正義」はあることでしょう。しかし、これを主張し合ってしまえばコミュニケーションの崩壊に繋がります。この辺りを慮れる「高齢者」が増え、周囲の医療環境に感謝しながら、明るい「後期高齢者」入りを迎えたいと願って止まない昨今ではあります。

 

 

                            D棟404 村本 顕一

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コメント: 1
  • #1

    MM (水曜日, 05 8月 2015 19:25)

    薬局の多さは、以前から私も感じていました。
    自然淘汰されるどころか、気づくと増えている気がします(笑)。

    最後のパラグラフ、全く同感です。
    自分だけが正しいと思っている人はいろんなところにいます。
    謙虚さと、常にわが身を振り返る大人の余裕を持ちたいものですね。