パーク悠々漫歩VOL9 ~管理組合と自治会の一層の発展に向けて~

パーク悠々漫歩VOL9

~管理組合と自治会の一層の発展に向けて~

 

今回は、管理組合と自治会のことを書きたいと思います。

どちらも、パークの住民自身が組織して、パークをより快適に住みやすくする為に活動している団体です。 

 

今、この原稿を書いている2月の下旬は、丁度管理組合と自治会の新年度役員選挙の最中です。私事になりますが役員選挙というと、3年前の管理組合役員の抽選のことを思い出します。3年前の3月に、その抽選に当たってしまったのです。

その数週間前に自治会役員の選挙(抽選)があり、そちらは無事パスしていたので、やれやれと安堵していたのですが、管理組合の抽選でクジ運良く当たってしまったというわけです。

当たってしまったからには1年間義務を果たさなければ、と健気に一応腹を括ったものの、当時は管理組合と自治会の違いなども認識していない有様でしたので、何で役員選挙が2回あるのかなどと八つ当たり気味に思ったものでした(昨年から同日の選挙になっています)。

以来、役員継続役員専門委員と3年間、管理組合業務に関わってきましたが、この間の管理組合と自治会との関係は良好で相互のコミュニケーションも良かったと思います。当時の役員の皆様には、いろいろ教えていただくことが多く大変お世話になりましたし私自身勉強にもなりました。今でも本当に感謝しております。

現状でも、双方の団体が防災防犯やコミュニテイ形成等の分野で共同で協議会を運営したり、自治会が主催している「パーク秋祭り」で管理組合役員が協力したりしていることは、このコラムを読んで下さっている方々もご存知のことかと思います。

 

ところで、これも既にご承知のことかと思いますが、管理組合と自治会のそれぞれの構成・役割等は、簡単に言えば次のようなものです。

管理組合は、区分所有法に規定されている組織で区分所有者により構成されているのに対して、

自治会は特に法的な裏づけのない任意の団体で居住者(賃貸の方を含めて)によって構成されています。

また、組織の役割として、管理組合は主にマンションの財産管理や資産価値の維持向上を担い、自治会は行政・近隣地域との付き合いを行う、ということかと思います。

世間のマンションの例を見ると、パークのように管理組合と自治会が別々にそれぞれ独自の組織として活動している場合もあるし、また逆に一本の組織として活動している場合もあると聞いています。要は、マンションごとに決めればいいということで、ケース・バイ・ケースです。

ただ、現在のパークの管理組合と自治会との関係には大きな特徴があります。

それは、自治会の活動予算のかなりの部分に当たる費用を、管理組合がその管理費の中で負担しているという点です(自治会の収入としては、他に自治体からの補助金、奨励金等があります)。管理規約第56条には、管理組合の業務として「地域コミュニテイにも配慮した居住者間のコミュニテイ形成業務」を挙げており、このコミュニテイ形成業務の一部を自治会に委託するということで業務委託契約を結び、それに基づき毎年管理組合が委託費を自治会に支払っているわけです(自治会としては受託業務収入となります)。

 

さて、分譲開始以来30年を超えたパークでは住民の方々の高齢化が進んでいます。

一人暮らしのご高齢の方やデイケアを受ける方、食事の宅配を受ける方等が以前よりも増えているように感じます。

パークのコミュニティの質の向上が求められていると思います。管理組合と自治会が取り扱うべき課題もますます拡大・増加するでしょう。こうした状況に対応するためには、相互に良好な関係にあり、また財政的にもつながりが深い両団体が、先ずはゆるやかに融合してパワーアップする必要があると思います。組織が異なったままでは、意思疎通や活動の円滑さ等の面で、必ずしもツーカーとは行かないことも出てくるでしょう。

管理組合と自治会は、今までそれぞれが頑張って活動を行ってきたわけですが、この先例えば5年後も10年後もこのままの形でいることが住民にとって良いことであるのかどうか真剣に考えるべき時が来ているのではないでしょうか。

一方は区分所有者からなる組織、もう一方は居住者からなる組織とは言っても、どちらもこのパークの住民が組織する団体です。確かに役割は違うのですが、現実にダブっている活動もありますし、お互いに融合した方がコミュニケーションも良いし成果も上がるという面が多いのではないかと思います。何よりも、役員同士の一体感が高まることで、住民に対するサービスが向上することが期待されます。

また現在、双方の役員数は合計で59名いますが(管理組合32名、自治会27名)、これだけの役員数をこれからも毎年新たに選出できるのか(築30年を経たパークでは、役員選出の母集団が減ってきています。既に低層棟では何順目かに入っていますし、自治会では10年前以前の役員歴はリセットして選出対象に入れています)といったことを考えても、今後はできるだけ両組織がゆるやかに融合した形になっていくことが望ましいのではないかと思うのです。

 

ただ、これを実現させるためには、乗り越えなければならないハードルがあります。

「組織の統合・融合」という話題になると、恐らくパークの住民の方々の中にもご自身のお仕事の関係で様々なご体験をお持ちの方が多いのではないでしょうか。その方々には容易にご理解いただけると思いますが、この手の話は「総論賛成・各論反対」になりがちですよね。

「今の組織のままでもうまくやっているじゃないか」、「ウチの組織のやり方に首を突っ込まないでほしい」といった声が、どちらの団体からも出がちです。

でもここで止まってしまっては話は前には進みません。

役員一人一人が内側(所属団体の側)からの目線ではなく、住民全体の立場に立つことが必要です。どういう組織の形が、住民に対する責任やサービスをより良く果たすことができるのか、という視点から考えることが欠かせないと思います。

もう一つ大事な点は、管理組合や自治会に限らず住民一人一人がコミュニティを発展させるために何か一つの役割りを担うという気持ちです。「ボランテイア精神」といってもいいかと思います。パークの住民同士、お互いに気持ちよく過ごせるように一人一役を果たそうということです。

こうなると住民相互の一体感も生じて「ご苦労様です」と声を掛け合うことにつながり、他の住民の方々に対するレスペクトの念も出てくるのではないでしょうか。

 

私は、自分の生活の場であるパークの中でご近所付き合いを大事にしたいと思う一人ですので、管理組合や自治会の役員さんには是非その先頭に立っていただきたいと願っております。

また、私自身もボランテイア精神を持ち続けることで、パークの良好なコミュニティを大切にしていきたいと思っております。

 

以上

 

平成24年度理事長 

宮下 暁

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コメント: 1
  • #1

    NT (月曜日, 02 3月 2015 11:03)

    「パーク悠々漫歩VOL9」を拝読し、管理組合と自治会の融合論が論じられているようです。ご存じかと思いますが、管理組合は区分所有法により区分所有者の加入義務があり、区分所有者のみで構成されています。自治会は地方自治法により住民の任意加入団体です。
    従って構成員は、管理組合は区分所有者で構成され、自治会は住民(居住する区分所有者と占有者 (賃貸者) )で構成されます。
    当組合が最高裁まで争った自治会費負担問題の根本はここから発生していました。
    管理組合と自治会の融合は、理想とは思いますが、構成員が拠るところの国の法律が異なるので、この根本問題をどう解決するかを充分に議論しないと、また裁判沙汰となるのを恐れます。