パーク悠々漫歩VOL6 ~挨拶や立ち話をドンドンしよう~

今回は、住民同士の挨拶や会話の大切さについて、考えてみたいと思います。

 

数年前の8月の猛烈に暑い日のことでした。

私はC棟の住人なのですが、小学校の低学年の男の子とエレベーターに乗り合わせました。

その子は右手に虫採りの網を持ち、首からセミをいっぱい入れた虫かごを吊り下げ、額にはビッショリの汗でした。

以下、その子と私との虫かごを見ながらのエレベータ内での会話です。

   私:「いっぱいセミが採れたんだね」   男の子:(頷く)

   私:「セミ採り、上手いんだ」        男の子:「ウン、面白い」

   私:「セミの種類もいろいろだね」     男の子:「今年はミンミンが多いよ」

 

ざっとこれだけの会話でしたが、なんとも愉快で爽快な気持ちになったことを覚えています。

男の子の話し方が素直で、いかにも満足そうな表情が印象的でした。

得意そうにミンミン蝉(羽が透き通っていて緑色がかった胴体の蝉)を見せてくれた男の子を見ていて、やはりセミ採りに夢中だった自分の子供の頃を思い出しました。

 

ところが、大人同士の会話となると、なかなかこのように率直かつ単純には行かない場合が多いですよね。

お互いにパーク内のご近所の住民とわかっていても、何となく遠慮したり、日常の慌しさを理由に挨拶や会話を避けてしまうというケースも(私も含めて)ありがちなのではないでしょうか。

 

でも、先走って書いてしまいますが、住民同士の挨拶や会話はそんなに難しく考えずに、「お早うございます」、「いい天気ですね」というシンプルなレベルのものでもドンドンやるべきだ、というのがこの拙文の主旨です。

 

ところで、毎月の合同会議の議事録を見ていると、管理組合に投書される内容には、近隣の住民同士の行き違いやトラブルに関するものが結構多いと感じます。

住民の間での騒音、タバコの煙、ベランダの使い方やゴミの取り扱い等々の問題は、当事者としてはどれも大変気がかりなことであり、とても放置しておけないし1日も早く解決したいと考える事は当然だと思います。

 

そこで、投書する方にしてみれば、「自分で近所のヒトに注意するのは、カドが立ちそうで手に負えない、ここは一つ管理組合から注意してもらおう」、というケースもあるでしょうし、もっと血気盛んな方は「こんな状況を管理組合は許しておくのか、管理組合は仕事をしてないじゃないか」とお怒りになるケースもあるかと思われます。

 

ただ、こうした気持ちはわからないでもないのですが、そもそもご近所との付き合いは「長屋の八っあん、熊さん」の噺を持ち出すまでもなく、基本的には当事者同士の問題です。

自分ならどう対応するか、ということを抜きにして管理組合に全て丸投げ、という解決の仕方は(落語であれば大家のご隠居が出て来てお節介を焼いてくれるのですが)現代人の生活のあり方としては少し寂しい気がします。

 

勿論、管理組合としてはルール違反に当たることや社会通念に反するようなことに対しては、当然イエローカードやレッドカードを出すべきなのですが、問題はそう明確には割り切れない場合、つまりどちらの言い分にもそれなりに理屈があるようなグレーゾーンの場合にはなかなか対応が難しくて困惑することも少なくない、ということです。

 

そこで、ご近所との間でこうした無用のトラブルを防ぐためにも、普段からお互いに挨拶を交わす間柄として相互理解を深めておくことがとても大事なことだと思います。

(パークの殆どの住民の方々は、既にこういう良好なご近所付き合いをされているとは思いますが)

 

集合住宅であるパークが、立地条件や建屋・設備といったハード面で高い利便性・快適性を備えていることは衆目の一致するところだと思います。一方、その便利さや快適さのベースとなる住民間のコミュニティの充実というソフト面に関しては、住民がその重要さを日常的に意識していないと維持することが難しい性質のものです。

 

その意味で、私たちはパークのコミュニティを深化させるために、先ずは挨拶や会話の大切さを今一度再認識したいものです。

一人ひとりが本当にそのことを肝に銘じることができれば、パークはもっともっと潤いのある素晴らしいマンションになると思います。

 

特に、今後はパーク内でも高齢化がますます進み、一人暮らしの方も増えると思われます。

住民の孤立を防ぎ、安心安全なパークであり続けるためにも、挨拶や会話が当たり前のこととして行われコミュニケーションを深めることが非常に重要になってくる筈です。

 

最近は、住民が誰でも参加できる「パークカフェ」というイベントが行われていますし、また管理組合に「コミュニテイ形成分科会」が設置され自治会と共同での活動の検討も始まっています。永年の懸案だった災害対策用の名簿の運用も進みつつあると伺っています。

住民間の交流が重視され、それが具体的な動きとして結実しつつあることを心強くまた嬉しく思うものです。

 

私たちのパークのコミュニティの基本の中の基本として、先ずは毎日の挨拶を積極的に行う勇気を持ちたいと思います。

 

 

以上 

H24年度理事長 宮下暁 

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コメント: 1
  • #1

    new comer (火曜日, 02 12月 2014 17:50)

    確かに今年はセミが大量発生していましたね(笑)

    私の住む棟は、すでに工事が終わったのですが、工事中にエレベーターに乗り合わせた人と雑談する機会もありました。共通の話題があると、会話もスムーズですよね。
    パークに引っ越してきて2年ほどになりますが、朝出勤時と学校の登校時間が重なるため、小学生とエレベーターで乗り合わせることがあります。
    こちらから「おはようございます」と声をかけても、返事が返ってくることはまれで、
    親御さんと一緒に乗ってくる場合も、親の方も挨拶はスルー・・・
    でも、根気よく挨拶続けようとは思っています。