平成25年度 第10回合同会議(平成26年4月)を終えて

 4月13日(日)第10回合同会議が開催されました。平成25年度管理組合活動も第4コーナーに突入し、いよいよ年度総会に向けての活動の纏めと決算報告の纏め、更に次年度に向けた予算の取り纏めを含めた総会議案の作成を本格化させる時期に入った事を役員一同で共有しました。合同会議の詳細内容については後刊される議事録から読み取って戴く事とし、本稿では関連する大きなトピックスを2点に絞って解説してみたいと思います。

 

■ 長期修繕計画と積立金問題

 我々の「パークシティ溝の口」は、修繕専門委員会という他のマンション群には見られない自慢できるボランティア組織を持っています。修繕専門委員会は当マンションの様々な修繕計画を立案し、取り扱い業者の選択から仕様交渉・見積もり交渉・工事進捗管理等々を一貫して執り行い、当マンションの資産価値維持向上に向けて日々努力していただいている非常に有り難い組織であります。 

 本年度はD工事(各戸を含む給排水管の更新)・E工事(エレベーター更新)を推進し完成していただきました。次年度の大規模修繕工事としてはF工事(屋上防水改修・鉄部防錆塗装改修)・G工事(電気設備更新・駐車場棟照明系設備更新)・H工事(火災報知設備更新)の予算化に取り組んでいただいております。

 最終見積もり予算化段階である直近になって工事費の異常な高騰が判明。当初見込んでいた金額をトータルで3億円以上の規模で大幅に超える事となり、背景には三陸震災被害復興工事や東京オリンピック関連の建設工事ラッシュが影響した資材高騰や人件費高騰が原因との事です。大きなお金の掛かる大規模修繕の集中と修繕積立金のアンバランス化が顕在化した現況を資金的にどう乗り切るかが大きな課題になっています。

 「パークシティ溝の口」も創建以来30年を経過し大きな修繕が集中する時期に差し掛かっていますが、安易な積立金値上げや借入金で凌ぐ等の手段は資産価値の維持向上を指向している観点から回避しなければなりません。

 幸い、今回のF・G・H工事を乗り切ればこの先6年程度は大規模修繕をしなくても済む見込みである事から、積立金の枯渇は一時的なものと見通すことができるので、完成後の支払いについて年度を跨るような条件工夫を織り込んだりする策で乗り切るべく検証中です。これらの点は年度末の総会で、議案として提案し新年度予算と共に承認を求め推進して行きたいと考えています。

 これらを踏まえ、当面は相当程度の金縮施策で臨む必要があり、予算にも反映させたいと考えており、住民の皆さまには特段のご理解をお願いしたいと考えています。

 

≪参考までに最近のホットな関連情報を紹介しておきます≫

 政府から委託された「筑波大学人間総合科学研究科」による最近のマンション行政研究の一環として、我々「パークシティ溝の口」の長期修繕計画が取り上げられ取材を受けました。この時のインタビューで、修繕専門委員会としては「パークシティ溝の口」を100年間使い続けて行く目標で長期修繕計画を適切に施工すべく取り組んでいるとの非常に頼もしい意気込みを表明していて、関連誌に掲載される予定です。

 これらは「パークシティ溝の口」の資産価値維持向上に大きく貢献するものと思われるのと、同時に修繕専門委員会は我々の貴重な財産でもあると考えられます。

     

■ 植栽計画の再考

 敷地内の植栽に関連し、「パークの杜を守る会」からの伐採反対意見書が全戸配布されました。管理組合としては住民の偏った誤解を招かないようにとの考えから「パーク便り34号」にて伐採の必要性を含めた背景説明文を配布させていただきました。 

 最終的には、意見書だけでなく刃物をもって樹木に危害を加える異常な行動まで現れるに至り、万が一の事故を避ける必要を感じました。結論として、管理組合としては過年度から計画してきた植栽関連整備の本年度事業計画の全てを中止する判断を下しました。結果として、一部住民の生活被害や住棟の安全を脅かす伐採までも断念するに至ったことは苦渋の選択であり、申し訳ない気持ちで一杯です。

 管理組合としては、「パークの杜を守る会」の意見書の内容を全面否定している訳では無く、「貴重な緑を大切にする精神」にも些かも反していないと考えています。

残念ながら「緑を大切に」との思いは同じでも、適切な密植回避(間伐)を図る考え方に大きな差が存在していると考えます。樹木の成長に合わせた適切な間伐が疎かになっている結果として、樹々がお互いに干渉し合って横に伸びる事が出来ず、太陽の光を求めて上に伸びることしか出来ない状況を呈していて、痩せ細った姿にしか成長出来ない現況は、逆に木々を苛めている事にもなっていると感じています。典型的な姿としてD棟東側のサクラ並木通りがありますが、桜が他の樹木に負け本来の成長が出来ない状況は痛々しささえ感じ、とても「サクラ並木通り」とは呼べない状況を呈しています。鬱蒼として不健全に感じる植栽も、人によっては深閑とした空間として大切にしたいと感ずるのでしょう。これらの感性の違いが摩擦を生む原因と考えられますが、これらのバランスを図りながら植栽計画は推進しなければならないと考えています。

 結論として、本年度は全ての植栽計画を再考することとし、大多数の組合員の賛意が得られるように内容を見直し、総会にて議決し直していただくことに致しました。

 見直しの骨子は、必要な最小限の間伐と新規の植樹を極力控える方向で見直されるものと考えていますが、組合員の皆さまのご理解を改めてお願いしたいと考えます。

-以 上-  

平成25年度 理事長 村本顕一